HOME|茜色ジレンマ日記 text by 永利祐太




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2017年01月11日|-

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『異邦人』終演に寄せて
2014年05月20日|diary
アカネジレンマ第十一回公演『異邦人』無事に閉幕いたしました。
ご来場いただいたみなさま、協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

ある公害病に関する本を読んでいるときに、この話を思いついた。強く胸を打ったのは、自分が病に冒されていることを知りながら、自分たちの生活を守るために、そのことをひた隠しにしていたというエピソードだった。そしてその状況は、その病が発覚してから五十年以上経った現在の日本と、似ているように思えた。むしろ公害病のように地域にかぎられず、日本全土に拡大しているように思えた。

書くべきことはわかっていた。それは、答えのない問いでなければならなかった。黒川がニセコの腕をとったとき、その問いが、世界中に波紋のように広がっていくものでなければならなかった。小さな町で起こった小さな変化が、全世界を表現するものでなければならなかった。問題は、はたして本当に僕がそのような「世界」を描けたのか、ということなのだが。

劇中の「橙町」は架空の町だが、モデルとしているのは、河童伝説のあった母の故郷である。マルチェロとグイドという怪物の名前は、フェデリコ・フェリーニ監督の映画『8 1/2』で、俳優マルチェロ・マストロヤンニが演じた、グイドという映画監督から由来している。方言に関しては、僕の出身地である九州・福岡のものをベースにしているが、正確に採用したわけではない。「におう」というのは方言ではなく、『万葉集』などに出てくる古語である。これらの言葉は、あくまで「橙町」のなかで成立していればよかった。

千秋楽の翌日、歩き続けながら見た景色は、出会った人々と過ごした時間とともに、方舟のように僕をちがう世界へと連れていってくれているような気がした。自分の立っている場所をしっかりと認識していきたい。隣にいる人と一緒に。


◉上演記録***************
 アカネジレンマ第十一回公演『異邦人』
 2014年5月14日(水)〜18日(日) 八幡山・ワーサルシアター

 作・演出/永利祐太

 キャスト
 早乙女/小林知未(多少婦人)
 野沢、野沢の父、町民2/宮崎泰樹
 十和田、十和田の父、町民1/安田ヨーグルト
 有馬、有馬の母、町民3/村上亜利沙
 塩原、塩原の父、町民4/大多駿介
 人吉、町一番の長老、町民5/かしむらまこと(安全品(近々改名の予定あり))
 犬吠、犬吠町長/仙石智彬(ファルスシアター)
 中禅寺ニセコ、司会者/川口雅子
 黒川、黒川の父/奥田満

 スタッフ
 舞台監督/高橋京子
 照明/若原靖
 音響/ひのだい
 制作/松島瑞江
 企画・製作/アカネジレンマ






甘党
2014年02月14日|diary
家宝にしようと思います。






近況
2014年02月13日|diary
最近はもうこんな感じでひょうきんに生きてるので、久々に会う人には吃驚されます。






東京塔
2014年01月14日|diary
夜に来るのは久しぶり。






祝宴
2014年01月11日|diary
結婚した友人を祝いました。
@銀座








謹賀新年
2014年01月01日|diary
明けましておめでとうございます。
本年もアカネジレンマをよろしくお願いいたします。






2013年最後の日記
2013年12月31日|diary
演劇から少しばかり遠ざかっていた。距離を置いていた。

今年最初の日記を読み返すと、二本の番外公演ののち、年末に一本、本公演を打つ、との公言が記してある。二本の番外公演(一月「ボン・ヴォヤージュ」、五月「あまつばめ」)は実現したが、年末に一本、というのは打つことができなかった。ゆえに、六月以降の今年下半期は、演劇活動をひとつもしていない。そればかりか、演劇を観に行くことすらやめていた。おそらく、記憶が確かならば、下半期に観劇したのはたったの一本だ。演劇に触れない日々が六ヶ月、続いた。そのあいだ何をしていたか、多くは語らないが、自分にとっては必要な時間だった。必要な時間が過ごせたと思いたい。

演劇のない日々は、あながち寂しくはなかった。新しいものも吸収できたし、旅行も二回ほど行った。そこには、自分の知らない世界があった。世界は、驚きや発見や感動で満ち満ちていた。だから、楽しかった。問題は、そのいずれも、自分のなかの中心に据えられることはなかった、ということなのだが。

今年が暮れゆくなか、僕はこたつのなかに縮こまりながら、この文章を書いている。あまりに狭く、小さな世界から、残されるのは言葉ばかりで、しかしそこにしか、僕の居場所はない。

本年も、たいへんお世話になりました。
みなさま、よいお年を。

永利祐太





誤操作日記
2013年12月28日|diary
最後のガラケー世代と呼ばれた私も、ようやくスマートフォンというものを購入しまして、画面をスクロールさせただけなのに間違い電話をかけてしまったり、LINEスタンプを押し間違えたり、「スマホの誤操作」が犯罪だったら間違いなく逮捕されてるよ、という慣れなさで、ボタンがない、という当然の事実にいまだ困惑、受け入れられない状況でございます。

またもやお久しぶりです。

この一ヶ月のあいだ、スマホに替え、そして劇団の素材写真を撮り直したりしていました。あと、アカネジレンマのグルメ担当・宮崎に、すげえうまい焼肉に連れていってもらったりしました。

あとはずっと、台本を書いたり書かなかったりしていました。思いつくままに書きなぐった「流れ」の初稿から、「情報の整理」をテーマにした第二稿。今回はミステリー要素もあるので、ここにかなりの時間を割いているのです。それにしても、来年五月の本公演は、一年半ぶりの新作になりますので、非常に気合いが入っていますし、丁寧に丁寧に生み出している感覚があります。今までとはかなり変わったこと、自分のなかで新しいことにも挑戦しようとしていますので、待っている方が何人いるかわからないですが、お楽しみに待っていてください。

そのまえに、トップページでもお知らせしていますが、来年二月には奥田、宮崎が外部にて演出したり出演したりします。劇団員同士で、どんかぶりの日程で、二月の三週めにみなさまの前に姿を現します。こちらは、チケット発売中ですので、どうぞよろしくお願いいたします。





30
2013年11月29日|diary
私事ですが、ここを留守にしているあいだ、30歳になりました。

将来への漠然とした不安というものは、売れない演劇人ならば誰もが持っているものかと思いますが、その漠然が瞭然になってくるのがこの年頃かと思われます。

確かに僕は就職もしていないし結婚もしていないけれど、演劇をやっていなかったら出会えなかった人々のこと思うと、この道は間違っていなかったと力強く言えるのです。

そういうわけで、誕生日当日は宮崎奥田の劇団員に、そして先日は五月公演共演者のみなさまに祝っていただきました。



なんと手作りケーキまで!
これはおいしかったなー。
餃子とピザで腹ちぎれそうだったけど、ぺろりといきました。

本当に、ありがとうございます。





散髪前に、近況
2013年10月03日|diary
お久しぶりです。

髪を切りに来ました。
順番待ちのあいだに携帯でこれを書いています。

しかし未だにガラパゴス携帯所有のわたくしもあれですね、そろそろ世間の波に乗らないとあれですね、電車とか乗って携帯出すと「見られてる」気がしますね。自意識過剰でしょうか、これ。

そういうわけで、未だに親指でピコピコ打って綴ります。

ここ二ヶ月くらいのブログを読み返すと、演劇活動なんてせずに遊んでばかりじゃないか、とお叱りを受けそうですが、日々粛々と台本執筆や、公演の準備もやっております。むしろ楽しげに見える過去の旅行やイベントは、公演のために勤しむ毎日のうえに成り立った出来事であり、日常があってこそ輝くものなのであります。なんていうんでしょう、悟空あってのベジータみたいな、アラレちゃんあってのおぼっちゃマンくんみたいな。旅行やイベントなんてのはいわば脇役で、人生にとって大切なのは日常という主役だろ。

ということを我々は我々の作る芝居において重きを置いてきました。そういうことばかりを、描いてきました。でも、それにもちょっと飽きたかな、というのが今の正直な心境です。しかしそれは、結局日常よりも旅行とかイベントのほうが楽しいんじゃん!ということではありません。日常が根底にあるうえでの旅行やイベントを、芝居でも描きたくなったのです。

いま、台本第二稿を執筆中です。公演時期も、決まりました。みなさまにお知らせできるのはまだ先のことになりますが。

あ、髪切る順番がまわってきたので、これにて失敬。



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